NY個展旅9日目「さよならNY」
早く寝たからか、やっぱり早く目が覚めた。
あと数時間でNYから飛び立つことになる。
なんかまだNYの実感ないんですけど・・・もう帰るのか。なんか残念。
ベッドから窓の外を見た。
ブロードウェイやブルックリンブリッジもすぐには行けなくなるんだな、っとか当たり前の事、考えてた。
作品も売れたし、記念にNYで自分にご褒美上げようって考えてたんだけど、結局MOMAでブレッソンの写真集とApertureでブレッソンのエッセイ本を買った。後は資料とかカタログとか連絡先とかそんなのもご褒美かな。会社のみんなからの寄せ書きも・・・
ドミトリーの仲間たちとお別れし、タクシーでJFK空港へ・・・
朝のマンハッタンは道が混んでいた。
ドライバーさんとはいろいろ話した。NYでの差別のこと、911のこと。
ドライバーさんは911の時、ちょうどWTセンタービルの近くにいたそうだ。
地下鉄に乗っていて、急に駅のないところで停車したそうだ。その後何事もなかったように発進したそうです。
地下鉄から出てみると1つ目のビルから煙が上がっていて、未確認情報だけど人工衛星が落ちてきてWTセンタービルに直撃したって教えられたそうです。友人に電話をするも不通状態。
その直後2機目の飛行機が直撃。そして崩落。いまでもあの時何が起きたのかはショックが強くて思い出せないそうです。
JFK空港まで無事到着しチェックイン・出国手続き。入国ほど厳しくないんだね。
帰りの便は比較的すいてました。窓際の席で隣は空席。プチビジネス気分で快適な移動でした。
空路ではまっすぐ東京に向かうのではなく。アラスカ方面に向かいます。
アラスカ上空に来た辺りで、なんか急に体の力が抜けました。
でNYの事をいろいろ思い出した。
初めての個展、初めてのNY、単身大荷物で乗り込んで、たくさんのギャラリーに売り込み。足が棒になるくらいミュージアム見まくって、たくさんの刺激を受けて、今後もNYで表現できるベースを作った。
おれ、よく頑張ったなって・・・我ながらよくやったって・・・思ったら少し泣けてきた。
帰国したら次の日から仕事だけど、今までのまとめと今後の計画についてずっと考えてた。
13時間、やっと成田に到着。
羽田・・・なんでこんなに遠いねん・・・眠くてどうしようもなかった。
そして宮崎へ、久しぶりの宮崎。帰ってきたけど 本当にNYに行ってきたのかな・・・幻?
不思議な気分のまま旅を終えた。 これからしみじみと実感するのだろうか?
簡単だけどNY個展旅はこれで終わり。たくさんの刺激と学びを得た旅。これらのものはきっと血や肉となって今後の表現活動に大きな影響を与えると思う。