Feel Ocean

海写真でちょっとリラックスを・・・

NY個展旅1日目「不安」

個展のために宮崎からニューヨークへ・・・ 

 

とうとうこの日が来てしまったって感じ、本当にNYまでたどり着けるのだろうか、心配な気持ちで宮崎空港へと向かった。 

 

今までできる準備はしてきたけれど何か抜けてるんじゃないだろうか?手荷物検査で引っかかるんじゃないだろうか。税関は?持ってるドルは足りるだろうか・・・沢山の不安が襲ってきた。 

 

駐車場に車を預け空港へ、額装作品は総重量27kg。国内線には載せれないことが分かっていたので、成田まで先に送っておいた。破損してないといいけど。不安な思いばかり募る。 

 

宮崎空港に着き、チェックインを終わらせ搭乗までに結構時間があったので、3階のギャラリーに向かった。そこでは宮崎の写真家黒木さんの写真展が開催されていた。 

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始まりの言葉では不安な気持ちで単身アメリカに向かい、ぎりぎりの生活の中恩師に出会い写真家として活動できるようになったことが書かれていた。 

写真を見て、文章を読み、今の自分の不安な気持ちが黒木さんの気持ちと何か重なるような気がした、僕は黒木さんほどギリギリまでいっていない。やってみよう。と勇気をもらった。 

宮崎空港から羽田へ、羽田から成田へ・・・どんどん遠くなる宮崎、不安で孤独で悲しくなってきた。

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成田第2ターミナル。先に送った荷物を預かる。やっぱりかなりの重量。安く送ろうと1つにパッキングしたんだけど、国際線の1つの荷物の重量はMAX23キロまで、4キロの重量オーバーだ。

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なんとか行けるだろうかとアメリカン航空のチェックインへ、すでにここには沢山の外国人がいる、日本語はほとんど聞こえない。 

自分のチェックインの番が来たがやはりNG。重量を下げるか、追加で50ドル払えといわれた。ここで50ドル払うのはイヤだったので。荷物を2つに分けて、手荷物2つ重量制限内で送れる事になった。 

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バックパック一つの体で出国手きへ、以前に比べ厳しくなっている。中指の指紋と写真を撮られた。液体類も200CC以上は持ち込めないのでペットボトルも捨てた。 

73番搭乗口で搭乗を待つ、出発は18時、まだ2時間以上ある。本当にNYに行くのかまだ実感がない。

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 搭乗しNYへと向かう、通路側の席とは聞いていたが、ほぼ真ん中、右も左もアメリカ人らしくずっと英語だった。 話しかけられたらどうしよう・・・英語もっと練習しとくんだった。 

13時間のフライトは思った以上に体にきついものだった、狭いエコノミーの座席で座ったまま、でもお隣さんとはなんとか仲良くできた。 

映画を数本みたけど、後はなるべく寝ていた。NYについてからが本当の体力勝負だから・・・ 

NYに到着、24時間分の太陽の動きを12時間で通り過ごした感じ、時差は13時間、緊張と疲労で何が時差ぼけかはわからない。隣の席の外国人に笑顔で挨拶をして機内を後にする。額装した写真は無事だろうか破損してないだろうか・・・ 

入国審査、書類に不備もなく、簡単な英会話で乗り切るこれで審査終わりかな? 

荷物を受け取るけど開けるのはまだ先、今開けてしまうとギャラリーまでの搬送が困難になるからだ。 

やっぱりって思ったけど税関の審査があった、1週間の旅行で巨大なダンボール箱が2つ、案の定これはなんだと問い詰められた。「個展をするんです。NYで始めての」 
というと「SALE?」と聞かれた。やっぱり聞かれるよね?と思ったので無難に「not for sale」と答えてやり過ごした。 

一通りの手続きも終わりJFK空港からホテルへと向かう。地下鉄で行くのが一番安いのだが、この荷物&初めての地下鉄はリスクが大きい、タクシーで行くことにした。 

事前の調べで空港近辺には違法な客引きのタクシー、通称白タクがいるらしい。 

案の定、空港のエントランスを出た途端、カモが来た!とばかりに大量の黒人に囲まれる「どこまでいくんだ」「安いよ」「タクシーはこっちだ」と適当なことを行ってくる。 

すべて無視してイエローキャブの列にならぶ、こんなところで法外な値段を撮られるのはご免だからね。 

イエローキャブに乗り込みホテルの住所をいう。住所というかストレートとアベニューを言えば連れて行ってくれる。 

タクシーの運転手は恰幅の良いアジア系の運転手だった。色々話しかけられたけど大半は答えられず・・・大丈夫か俺。 

NYに来た実感はまだない。町並みも人も何もかも違うんだけど、その場に居る感じがしないんだ。まるでテレビを見ているような。 

googlemapで散々見た景色、やっとホテルに到着する。入り口が分かりにくかったけどなんとか到着することができた。現地時間20時。機内食で胃の中がまだいっぱいだ。 

宿はムーンパレス。日本人専用の格安ドミトリーだ。日本語の通じる環境に少し楽になった。 

明日に備えてすぐに眠ることにする。 

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宿の窓から撮影